director's voice

大島奈王さん(絵画・オブジェ)

今回ご紹介する大島奈王(なお)さんは、絵を描き、版画を作り、陶器を制作します。
アートとクラフトの境界を定めずに作られた作品です。

Q
奈王さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?

A
陶の作品を中心ですが、平面の版画や、モビール、アクセサリーなど、
空間を飾れるものを特にジャンルは気にせず作っています。

今回は、陶の白くまや、鹿など動物のオブジェや、小さな箱、
植物がモチーフのアクセサリーなどを中心に出品し、
コラージュや版画、モビールなどで、ブース全体を飾れたらと考えています。
お庭のなかで、作品がどういう風に見ていただけけるかが楽しみです。

奈王さんの作品に共通しているのは、「間」であったり、余白であったり。
そんなことを思います。
小さなかたちや、細い線に、ひっそりと揺るぎなさが詰まっていて、
その確かさが、見る人の心に静かなインパクトを与えるような。
野外空間で、それらの作品が、どんな風に人と出会っていくのでしょうか。
その様子を見ること自体もアートのような気がします。

Q
奈王さんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?

A
私は、大学で染織を勉強してから、デンマークに留学し陶芸と彫金を始めました。
留学中に出会ったアーティスト達が、アートとクラフトの境目をあまり気にせず
制作しているのを見て、私も今の制作スタイルになりました。

今回の工房からの風では、アートではなくクラフトをつくるべきなのかなー
と悩みましたが、留学先のデンマークの自然や、空気感、アーティスト達から受けた
インスピレーションを風にして持って来られたら、と思っています。

実は私も滞在したことのあるデンマークの学校に奈王さんも通われていたのですが、
かの地では、表現することに理由付けや区分をせずに、
伸び伸びと作ったり描いたりしているのが、とても刺激になりました。
工房からの風の中で、奈王さんの作り出したものが、
伸びやかに誰かの心を奏でてくれるとうれしく思います。

Q
奈王さんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?

A
小学校の時は、絵本作家になりたかったです。

これから、実現するかもしれませんね。
奈王さんの絵本!

そこはかとデンマークの香りのする
大島奈王さんのブログはこちら → 

出展場所は、「galleryらふと」脇の参道の西側。
おりひめ神社や稲荷社の近く。
背中側には、アクセサリーと服のuiny by nakamurayuiさんのブースです。